ビジネスでオンラインミーティングツールを活用することが多くなったことで、Zoomの活用方法について詳しく知りたいと思う人も増加傾向にあります。
- Zoomの画面録画機能について知りたい
- 画面録画機能を他の人にバレずに使いたい
なかには上記のような考えを持っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、Zoomの画面録画機能の使い方やメリット、注意点について具体的に解説していきます。
日頃からZoomを活用している人や、これからZoomを使用したいと思っている人はぜひ最後までお読みください。
Zoomで画面録画をする方法は?
Zoomで録画機能をしたい場合、方法は以下の3つに分かれます。
- Zoomの画面録画機能を利用する【画面録画がバレる】
- スマホの画面録画機能を使う【画面録画はバレない】
- 画面録画できる外部ツールを使用する【画面録画がバレない】
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
Zoomの画面録画機能を利用する【画面録画がバレる】
まず考えられるのは、Zoomに搭載されている画面録画機能を利用する方法です。
無料と有料で録画のタイプが異なりますが、プランに入っていなくても録画機能は活用できます。
Zoomにもともと追加されている機能なので、何よりも使いやすいことがメリットです。
ただし、標準で入っている録画機能を使うと、画面に「録画中」という文言が表示されるため、録画をしていることがバレてしまいます。
参加者側が録画をする際も、主催者に対して通知がいき、録画の許可を取る必要があります。
主催者でも参加者でも、会議に参加している人に内緒で録画画面機能が使えないので注意が必要です。
どうしてもバレずに録画をしたい場合は、スマートフォンの録画機能や外部ツールの利用を検討してみてください。
スマホの画面録画機能を使う【画面録画はバレない】
Zoomの映像を保存したい場合、スマートフォンの画面録画機能を活用する方法もあります。
スマートフォンの画面録画機能を使うと、Zoomに標準装備されている機能を使う場合と違って、参加者に録画がバレません。
ただし、起動音がすると、音で録画をしていることが分かってしまうので注意が必要です。
会議が始まる前に録画を始めておくか、離れたところでスタートさせましょう。
スマートフォンを使って画面録画機能を活用する場合、使っているデバイスがiphoneなのか、Androidなのかによって方法が変わります。
それぞれのデバイスごとに、画面録画機能を使う方法について詳しく解説します。
【スマホで画面録画方法①】iphoneで画面録画する方法
iphoneで画面録画をする手順は以下の通りです。
- 録画したい画面を表示
- iPhoneのコントロールセンターを開く
- 収録アイコンをタップ(3秒後に録画が開始されます)
- 録画したい画面に戻る
- 終了や停止をしたい場合は、丈夫に赤く表示されている場所をタップ
【スマホで画面録画方法②】Androidで画面録画する方法
Androidで画面録画をする場合は以下の手順になります。
- 画面上部を下にスワイプし、ドロップダウンメニューを表示
- 「スクリーンレコード開始」をタップ
- 音声を入れる場合は「録音」を選択し「開始」をタップ
- 停止する際はドロップダウンメニューから「スクリーンレコード停止」を選択
画面録画できる外部ツールを使用する【画面録画がバレない】
画面録画をしていることを相手に知られたくない場合、外部ツールの使用もおすすめです。
画面録画に特化しているので、Zoomの画面を録画するだけでなく、ゲーム実況などでも活用できます。
例えば、よく使われている画面録画ツールには「EaseUS RecExperts」などがあります。
EaseUS RecExpertsは、5分間だけの録画なら無料で活用できるので、興味がある人は一度使ってみてください。
外部ツールは高品質で有料なものや、誰でも使える無料タイプもあるので、使用してみて自分の用途に合ったものを選択することが大切です。
参考:シンプル・スマートな画面録画ソフト|EaseUS RecExperts
Zoomの機能を使用して画面録画を行う方法は?
Zoomの録画機能は、スマートフォンとパソコンの両方で活用できます。
ビジネスでは、画面を録画したい会議や打ち合わせはパソコンで行われることが多いです。
しかし、状況によっては緊急でスマートフォンを使うこともあるので、両方の使い方を覚えておくことがおすすめです。
スマートフォンとパソコンで画面録画機能を使う方法について詳しく解説します。
【Zoomの画面録画の操作方法①】PCの場合
PCで画面録画機能を使う手順は以下の通りです。
- Zoomを開いてミーティングに参加する
- 画面下部にある「レコーディング」をクリック
- レコーディングの停止や一時停止を実行したいときはもう一度クリック
【Zoomの画面録画の操作方法②】スマホアプリの場合
スマホアプリの場合は以下の手順で画面録画機能を活用できます。
- Zoomのアプリを開いてミーティングに参加する
- 右下の「詳細」をタップ
- 「クラウドにレコーディング」をタップ
なお、スマホではクラウドにしかデータを保存できないため、有料プランでしか画面録画は使用できません。
Zoomで画面録画を行うメリットは?
Zoomで画面録画を行うメリットは以下の2つです。
- あとからミーティングの内容を見返すことができる
- 複数人でミーティング内容を共有できる
2つのメリットについて解説していきます。
あとからミーティングの内容を見返すことができる
Zoomを録画しておくと、後から内容を見返すことが可能です。
重要な会議なのに一度聞いただけでは覚えられなかったポイントを確認できるので、安心してミーティングを開催できるようになります。
また、欠席者がでた場合でも、データを共有しておけば会議の内容を視聴させる事ができるので、あとになって情報を伝える必要もなくなるでしょう。
あとからミーティングの内容を見返せるようにしておくと、いざというときの手間を減らせるので、業務の効率化にもつながります。
複数人でミーティング内容を共有できる
Zoomの画面録画機能で内容を保存しておけば、社内の人や取引先なども含めた複数人に情報を共有できます。
取引先と会議で話した内容を議事録でまとめる必要もなく、データを送るだけで済む事がメリットのひとつです。
また、新人に向けた社内研修などもZoomの画面録画機能で保存しておけば、研修内容をまとめて書類として配布する必要がなくなります。
いつでもどこでも好きな時に研修内容を確認できるので、入社したばかりの新人にとってもメリットが大きいでしょう。
【おまけ】参加者に録画権限を与える方法は?
Zoomで録画機能を使えるのは会議を開催した人物だけですが、権限を付与することで参加者も画面録画を実行できるようになります。
開催者(ホスト)が参加者に画面録画機能を付与する手順は以下の通りです。
- 参加者の一覧を開く
- 録画権限を与える参加者を選択して「詳細」をクリック
- 「レコーディングの許可」を選択
他の人にデータの管理や拡散をお願いしたいときなどにも活用してみてください。
Zoomで画面録画を行うデメリットは?
Zoomで画面録画を行うデメリットとして、以下3つが挙げられます。
- 録画データの容量が大きい
- ストレージの容量を超えると録画が止まってしまう
- クラウド保存だと有料プランへの登録が必要
画面録画は便利な機能ですが、マイナスポイントも存在するので事前に確認しておきましょう。
3つのデメリットについて解説していきます。
録画データの容量が大きい
Zoomで画面を録画していると、データの容量が大きくなることがあるので、パソコンのストレージを圧迫することになります。
録画データの容量は会議の条件によっても異なりますが、10分程度の会議で資料の説明をした場合は約30MB程度の容量が目安です。
会議時間が1時間以上になったり、人数が数十人規模になったりした場合はもっと容量が大きくなるでしょう。
パソコンのストレージが元もと小さい場合は、追加で外付けのハードディスクが必要になるので注意してください。
【裏技】スクリーンショットなら容量を圧迫しないためおすすめ
一部の資料の情報を保存したい場合は、全部録画するよりもスクリーンショットの方が容量が少なく済みます。
使っているデバイスやOSによってもスクリーンショットの方法は異なるので、以下で確認しておきましょう。
MAC | |
画面全体を撮影 | [shift]キー+[command]キー+[3]キー |
画面の一部を撮影 | [shift]キー+[command]キー+[4]キー |
ウィンドウを撮影 | [shift]キー+[command]キー+[4]キー→ [Space]キー |
Windows | |
一般的な撮影 | [Windows]キー+[PrintScreen]キー |
「切り取り&スケッチ」を起動して撮影 | [Windows]キー+[Shift]キー+[S]キー |
iphone | |
ホームボタンがある端末 | ホームボタン+スリープorスリープ解除ボタンを同時押し |
ホームボタンがない端末 | 音量上ボタン+スリープorスリープ解除ボタンを同時押し |
Android | |
一般的な撮影 | 電源ボタン+音量小ボタンを同時押し |
AQUOS・Xperiaなどの場合 | マルチタスク画面から「スクリーンショット」を選択 |
Xperia・Pixelなどの場合 | 電源ボタンを数秒間押して「スクリーンショット」を選択 |
ストレージの容量を超えると録画が止まってしまう
Zoomでは、ストレージの容量を超えると、録画が止まることがあります。
録画機能を実際に使う前に、空き容量を確認しておきましょう。
容量が足りなさそうな場合は、他の人に録画を依頼するか、別途でハードディスクを用意する必要があります。
会議が始まっているのに録画ができないと意味がないので、あらかじめ確認と準備は入念にしておいてください。
クラウド保存だと有料プランへの登録が必要
Zoomの画面録画機能を使う際は、無料プランでも、使用しているデバイスに保存する「ローカル保存」が活用できます。
一方で、クラウド上にデータを保存する「クラウド保存」を使うには、有料プランに登録する必要があります。
有料プランで活用できるクラウド保存の容量は以下の通りです。
プランタイプ | ストレージ容量 |
プロ | 1 GB/ライセンス ユーザー |
ビジネス | 1 GB/ライセンス ユーザー |
教育機関向け | 0.5 GB/ライセンス ユーザー |
Zoom Rooms | 1 GB/Zoom Room |
また、有料プランで提供される容量で足りない場合は、追加で容量を加えることもできます。
プラン | ストレージ | 追加 1GB |
$40/月 | 100 GB | $1.5/GB |
$100/月 | 500 GB | $0.5/GB |
$500/月 | 3 TB | $0.1/GB |
Zoomの画面録画をバレないようにする方法は?
Zoomの録画をバレないようにするには、スマートフォンに元々搭載されている機能や外部のツールを使うことがおすすめです。
国内でも利用率が高い「iphone」でも録画機能が使えます。
ただし、外部の機能を活用する場合でも、会議中に実行すると開始する音や終了音でバレる事があるので注意しましょう。
iphoneやAndroidにかかわらず、許可をとっていないときは、画面録画を会議の前に始めることと、会議が終わって全員退出してから終了させることを忘れないようにしてください。
Zoomで画面録画したときの保存先は?
Zoomで画面録画をしたときの保存先は以下の2つに分かれています。
- ローカル保存
- クラウド保存
上記ふたつには、メリットとデメリットが存在します。
それぞれの保存先について詳しく見ていきましょう。
【Zoom画面録画の保存先①】ローカル保存
ローカル保存では、使用しているデバイスのストレージに保存されます。
無料プランでも活用できるので、Zoomのアプリケーションさえあれば誰でも使用可能なことが魅力です。
ただし、データ容量が足りないとせっかく録画した情報が保存できないこともあるので、ローカル保存を活用するときは事前に容量を確認しておきましょう。
ローカル保存を使うと、変換するために時間を要するので、パソコンを常に起動しておくデメリットもあります。
なお、ローカル保存はスマートフォンでは行えないので注意してください。
【Zoom画面録画の保存先②】クラウド保存
クラウド保存は、その名称の通りクラウド上にデータを残せます。
有料のプランでしか利用できませんが、パソコンとスマートフォンの両方で活用できることがメリットです。
また、ローカル保存と違って、使用しているデバイスの容量の確認や、別のハードディスクを用意する必要もありません。
リンクをコピーして送信すれば、簡単に社内や取引先と共有できます
インターネットに繋がっていれば自動で処理を実行してくれますが、公式のサポートサイトによると、新型コロナウイルスの影響による需要もあって、処理のためにミーティング時間の約2倍の時間を要することもあるようです。
Zoomで画面録画する時の注意点は?
Zoomで画面録画をする時の注意点は以下の4つです。
- 音声が入っているか事前に確認する
- 音量をチェックしておく
- 参加者に事前に許可を取っておく
- 利用する端末の充電を事前にしておく
注意点について把握しておかないと、小さなミスをしてしまうこともあります。
Zoomで画面録画機能を使う前に、4つの注意事項を確認しておきましょう。
音声が入っているか事前に確認する
Zoomで画面録画をする時は、事前に音声が入っているのか確認することが大切です。
音声が入っていない場合は以下のような理由が考えられます。
- そもそもPCの調子が悪い
- Zoomの設定で音が出ないようになっている
- デバイスの設定で音が出ないようになっている
まずは下記手順でデバイスの設定で音が出ないようになっていないか確認してみてください。
- Zoomアプリを起動
- 「設定」を開く
- 「オーディオ」を選択
もしもZoomアプリの設定が正常であれば、使っているデバイスが原因の可能性が高いです。
システム環境の設定から出力状況を確認しましょう。
デバイスの設定も正しい場合は、一時的なエラーの可能性もあるので、再起動を試してみることをおすすめします。
音量をチェックしておく
Zoomで画面録画機能を使う際は、音量のチェックも事前にしておきましょう。
使っているデバイスによっては音の聞こえ方が異なることもあるので、テストをしておくことが重要です。
現在の音量設定について知りたい場合は、先述した以下の方法で確認できます。
- Zoomアプリを起動
- 「設定」を開く
- 「オーディオ」を選択
参加者に事前に許可を取っておく
ビジネスでZoomを活用した際に「画面録画機能をバレずに使いたい人」と考える人も多いですが、基本的には事前に許可をとっておくことがマナーです。
特に、商談の様子を撮りたい営業担当の人は前もって録画をしたいことを伝えておきましょう。
万が一、許可を取らずに録画していたことが会議中にバレたり、後で分かってしまうと、信頼関係が崩れる要因にもなってしまいます。
リスクを最大限回避するためにも、社内や取引先を問わず、画面録画をしたい時は事前に許可を申請することがおすすめです。
利用する端末の充電を事前にしておく
Zoomの画面録画機能を使う前に、利用する端末の充電はしっかり確保することをおすすめします。
充電をしておかないと、まれに音声にノイズが入ることがあるからです。
また、会議中に離席する可能性がある場合は、知らない間に電源が切れて会議が録画できないなどのトラブルにつながる可能性があります。
充電しておいて損はないので、事前に十分な容量をチャージしておきましょう。
まとめ:事前に画面録画の設定をすればバレずに画面録画ができる
Zoomの画面録画機能は、会議の内容を保存して後で見返したり、他の人に共有できるので便利です。
ただし、Zoomに搭載されている機能では、参加者にバレずに使うことはできないため注意しましょう。
参加者に録画していることを分からないようにしたい場合は、デバイスに元々備えられている録画機能や、外部のツールを使うことがおすすめです。
事前に録画設定をして慎重に使えば、他の人に録画していることが伝わりません。
また、画面録画機能は、Zoomの無料プランと有料プランによって保存先が変わります。
クラウド保存が良い場合は有料プランを使う必要があるので、自分の活用方法に合わせてプランを選択してください。
トラブルを回避したい場合は、なるべく先に許可を取っておくことや音量のチェックと充電の確認をしておくことが大切です。